FACOM128Bが機械遺産に認定

2025年8月23日

一般社団法人日本機械学会の「機械遺産」に、当社のリレー式計算機「FACOM128B」が認定されました。本年度は「FACOM128B」を含む6件が新たに認定され、2025年8月23日に認定式が開催されました。

記念盾、感謝状授与 左:総務本部 小山本部長、右:日本機械学会 岩城会長
記念盾、感謝状授与
左:総務本部 小山本部長、右:日本機械学会 岩城会長

機械遺産とは

日本機械学会では、“機械”の意義や役割を広く社会と共に考え、人間と機械のふさわしい関係を模索するための日および週間として、8月7日を「機械の日」、8月1日~7日を「機械週間(メカウィーク)」に制定し、各種の事業を企画開催しています。「機械遺産」の認定は、2007年から創立110周年記念事業の一環として開始しました。歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保管し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に毎年認定を実施しており、その認定数は今年度で累計132件となります。

感謝状と記念盾
感謝状と記念盾

FACOM128Bの特長

池田記念室で動態展示されているFACOM128B
池田記念室で動態展示されているFACOM128B

1958年に完成した当社製純国産のリレー式計算機。当時のコンピュータ黎明期において真空管方式が主流であった中、高い信頼性を確保することに成功した。現在、富士通沼津工場内「池田記念室」で動態展示している「FACOM128B」の実機は1959年に製造されたもので、納入先であった日本大学理工学部様から移管を受けて1976年にシステムを復元しました。製造から66年経過してなお稼働をしており、現在稼働するコンピュータとしては世界最古級となっています。

2025年度機械遺産認定式について

左から、総務本部総務部 畑、油布マネージャー、FDNS 田邉事業部長、内藤、濱田シニアディレクター、総務本部 小山本部長
左から、総務本部総務部 畑、油布マネージャー、FDNS 田邉事業部長、内藤、濱田シニアディレクター、総務本部 小山本部長

科学技術館(東京都千代田区)で開催された認定式には、展示運用を担当する総務本部、設計・製造・保守・運用に携わった先人の「技術」と「想い」を継承する富士通ディフェンス&ナショナルセキュリティ株式会社(FDNS)から関係者が出席しました。日本機械学会会長、機械遺産委員長のご挨拶、認定に際しての評価の説明に続いて、認定された企業や大学の代表者に記念盾と感謝状が授与されました。

「FACOM128B」への評価は、機械遺産委員長より以下の説明がされました。
① 機械式から電子式へと移行したコンピュータの歴史において、機械機構の計算機として“最終的到達点の記念碑”と言える存在である
② 国産旅客機YS-11の翼やカメラレンズの設計などに活用され、(計算機科学の発展に)大きな影響を与えた
③ 現在も動態保存されており、社内教育などにも活かされている
この3点を総合的に評価した。

FDNS濱田 忠男シニアディレクターコメント

富士通リレー計算機の保守を担当しております。この度はFACOM128Bが機械遺産に認定されたことを大変嬉しく思います。2006年から始まった「リレー式計算機技術継承プロジェクト」により、1960年当時から保守を担当されていたOBの皆様から保守技術を継承しました。当時の回路図や動作原理の理解は困難を極めますが、歴代の関係者全員の「動かし続けたい」という熱い思いが、今日までこの貴重な計算機を稼働させ続けることができております。
今回の認定を新たな励みとし、これからも一日でも長く稼働させ、技術と情熱を次代へ繋いでまいります。