PRESS RELEASE

富士通、豪州モナシュ大学、CSIROが日豪の量子パートナーシップを強化

豪州での産官学連携により、量子コンピューティング分野の研究開発、人材育成および産業応用を加速

2026年8月4日
富士通株式会社
Monash University
Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation

富士通株式会社(注1)と、豪州有数の高等教育機関であるMonash University(以下、モナシュ大学)(注2)および豪州の主要研究機関であるCSIRO(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation)(注3)は、量子コンピューティング分野の研究、教育、人材育成および産業化を推進するための覚書を2026年7月28日に締結しました。
今回の覚書は、日本と豪州の両政府による量子技術分野の連携を後押しする取り組みの一つとして、国際的な研究機関、大学、産業界が連携し、オーストラリアにおける量子技術の研究開発や人材育成、産業応用の加速を目指すものです。
本覚書に基づき、3者は富士通の先端量子技術およびインフラ、モナシュ大学の研究・教育に関する知見、CSIROの社会実装に関する専門性を組み合わせ、量子コンピューティングおよび関連先端コンピューティング分野における共同研究、人材育成、ユースケース開発、サイバーセキュリティやヘルスケアなどの産業応用の推進に向けて連携します。
富士通は、量子コンピューティング分野において、2020年より、超伝導量子コンピュータや量子シミュレータを活用したハイブリッド量子コンピューティングプラットフォームの開発を推進するとともに、量子アプリケーションの研究開発に取り組んでいます。2026年度には1,000量子ビット超の超伝導量子コンピュータの実現を目指しています。豪州においては、量子コンピューティング分野のイノベーションと人材育成を推進するため、2024年にオーストラリア国立大学と覚書を締結しており、このたび、モナシュ大学およびCSIROとさらに、産官学での連携による量子コンピューティング分野の研究、教育、人材育成および産業化を推進することで、豪州における量子コンピュータの実用化に取り組みます。また、企業や研究機関とのグローバルな連携を通じて、量子コンピューティング、機械学習、組み合わせ最適化といった高度な技術の様々なビジネス領域での活用を進め、量子技術の社会実装を加速させ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

Fujitsu in Oceania Chief Executive Officer Peter Grassi(ピーター・グラッシ)のコメント:

富士通の先進的な量子技術、モナシュ大学の卓越した研究力、そしてCSIROの産業応用・社会実装に関する専門性を結集することで、イノベーションの加速、次世代人材の育成、さらには量子技術のブレークスルーを実社会での価値創出へとつなげる新たな機会を創出します。富士通は、50年以上に渡り豪州の様々なお客様を支援してきた経験を生かし、日本と豪州の量子エコシステムの強みを結び付け、研究・イノベーション分野における協力関係をさらに深化させるとともに、先進的な量子技術や専門知見へのアクセスを拡大し、社会が直面する複雑な課題の解決に貢献していきます。

CSIRO Technology Director Dr. Katja Digweed(カチャ・ディグウィード)博士のコメント:

本プロジェクトは、研究機関の知見、産業界の技術基盤、そして応用科学の専門性を組み合わせることで、豪州における先進的な量子コンピューティング技術開発の加速を目指す革新的な取り組みです。量子コンピューティングをサイバーセキュリティ、ヘルスケア、気候科学などの分野において実用段階へと近づけるためには、卓越した科学的知見と、それを支えるソフトウェアやアルゴリズムとの結びつきが不可欠です。本連携はそれを実現する貴重な機会となります。本プロジェクトは、研究機関と産業界、さらには豪州と日本を繋ぎ、量子分野における人材、研究基盤、パートナーシップの強化を推進するものです。

モナシュ大学 副学長(研究・エンタープライズ担当)兼 シニアバイスプレジデント Robyn Ward (ロビン・ワード)教授のコメント:

本連携は、量子研究の成果を社会に役立つ技術へと結び付ける豪州の能力をさらに強化するものです。量子技術は、世界が直面する喫緊の課題を解決する方法を根本から変える可能性を秘めていますが、その可能性を実現するには、大学、産業界、政府間の緊密な連携が不可欠です。このパートナーシップは、世界をリードする研究の専門知識、先進的な産業能力、そして次世代の量子研究者やイノベーターを育成する機会を結びつけます。モナシュ大学は、人材育成、国際連携の促進、そして研究成果が研究室から実社会へと有意義に展開されるよう尽力することで、オーストラリアの量子エコシステム強化において主導的な役割を担えることを誇りに思います。

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注釈

  • 注1 富士通株式会社

    本店 神奈川県川崎市、代表取締役社長 時田 隆仁

  • 注2 Monash University

    本部 豪州メルボルン、総長 Megan Clark

  • 注3 CSIRO(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation)

    本部 豪州キャンベラ、最高経営責任者 Doug Hilton

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