PRESS RELEASE
ソニー銀行と富士通、勘定系システムの実開発に生成AIを本格適用
基本設計から結合テストまでの開発期間を従来比30%短縮
2026年9月14日
ソニー銀行株式会社
富士通株式会社

ソニー銀行株式会社(注1)(以下、ソニー銀行)と富士通株式会社(注2)(以下、富士通)は、2025年9月より、ソニー銀行の勘定系システム開発への生成AI適用を開始しました。設計書、ソースコード、テスト資産などの開発資産をAIが活用できるしくみを構築し、実開発を通じて設計・製造・テストの主要工程へ段階的に適用を拡大した結果、2026年7月時点で基本設計から結合テストまでの開発期間を従来比30%短縮する効果を確認しています。
同システムには、富士通の勘定系ソリューション「Fujitsu Core Banking xBank(クロスバンク)」(以下、「Core Banking xBank」)(注3)を採用しています。「Core Banking xBank」は「アマゾン ウェブ サービス」(以下、AWS)上で稼働するクラウドネイティブな構成を採用しており、生成AIサービスとの連携や試行を迅速に実施できる環境を備えています。こうした環境により、各工程への生成AI適用を段階的に進めることができました。
本取組では、「Amazon Bedrock」(注4)上のAnthropic PBC(注5)(以下、Anthropic)の提供する生成AIモデル「Claude」(注6)を中核とするAIエージェントを工程横断で活用し、人が最終判断と品質保証を担っています。生成AIの活用を実証実験(以下、PoC)に留めることなく、本番稼働中の勘定系システムの開発プロセスとして確立しています。
ソニー銀行と富士通は、本取組で得た知見と開発資産をほかの工程やシステムへ活用し、ソニー銀行における生成AI活用をより深化・拡大します。また、富士通は本取組で得た知見を今後の「Core Banking xBank」開発、およびほかの金融機関向け開発にも展開し、金融システム開発の高度化に取組みます。
背景
日本の金融業界は、システム開発の構造的な課題に直面しています。新たなサービスの企画から提供までに数ヵ月から年単位の期間を要し、高い開発コストや複雑な開発プロセスが、変化の激しい市場環境への迅速な対応を困難にしてきました。一方で、生成AIをはじめとする技術の進化が加速し、変化に即応できる開発体制を構築できるかどうかが、金融機関の競争力を左右する時代に突入しています。
こうした中、両社は、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(注7)(以下、AWSジャパン)と共に、銀行システムの根幹である勘定系システムの開発プロセスの変革を進めてきました。
取組の概要
2025年9月より、ソニー銀行と富士通は「Amazon Bedrock」上で提供される「Claude」などを活用しています。本取組では、生成AIを単独の開発支援ツールとして利用するのではなく、設計書・ソースコード・テスト資産を工程横断で活用し、開発プロセス全体を変革しています。
本取組には次の3点の特徴があり、本取組により、基本設計から結合テストまでの工程において、工数を40%削減、開発期間を30%短縮しました。具体的には、基本設計工程では影響調査工数を最大90%削減、詳細設計工程では設計書作成工数を最大40%削減したほか、製造工程ではソースコード生成率99%を達成し、結合テスト工程ではテスト実行工数を最大90%削減するなどの効果を確認しました。

- AIを中心とした開発プロセスへの変革
コーディングなど特定の工程に限定した生成AI活用ではなく、基本設計、製造・単体テスト、結合テストなどの主要な開発工程全体へ適用しています。また「Amazon Bedrock」上の「Claude」、および「Claude Code」(注8)を中核とするAIエージェントが、ソニー銀行の勘定系システムの設計書、ソースコード、テスト資産などの開発資産を工程横断で活用します。設計書からソースコードやテストケースを生成するなど、前工程の成果物を後続工程で再利用することで、工程間の連携を強化し、開発効率の向上につなげています。さらに、設計・製造・テストの各AIエージェントは、必要な開発資産や各種ツール(注9)と連携しながら、人による判断・承認・品質保証のもとで開発を支援することで、品質と生産性の両立を実現しています。
- PoCではなく、実開発への適用
概念実証としてのPoCや限定的な試行ではなく、本番稼働する勘定系システムの実開発へ適用しています。また、オンライン取引処理やバッチ処理を含む銀行業務を支える多様なアプリケーション開発に活用しており、処理形態に限定されない実践的な適用を行っています。さらに、生成AIを開発の標準プロセスに組込み、金融業務とシステム開発の知見を持つ富士通の人材が適切なタイミングで評価・改善を行うことで、安全性と品質を担保しながら適用範囲の拡大を実現しています。
- 「Core Banking xBank」との高い親和性
「Core Banking xBank」の採用するクラウドネイティブかつマイクロサービスを前提としたアーキテクチャが、生成AI活用を支える重要な基盤となっています。AWS上で稼働する環境により生成AIサービスとの連携や検証が迅速に進めることができるほか、マイクロサービス構造により機能単位で段階的な適用と評価が可能となりました。この結果、設計・製造・テストの各工程へ生成AIを継続的に適用しながら効果を検証し、適用範囲を拡大することができました。
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今後について
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ソニー銀行株式会社 執行役員 福嶋 達也のコメント
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富士通株式会社 執⾏役員常務 八木 勝のコメント
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アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 常務執行役員 巨勢 泰宏様のコメント
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Anthropic Japan合同会社 代表執行役社長 東條 英俊様のコメント
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商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
注釈
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- 注9 各種ツール:
AIエージェントが外部システムやデータと連携し、情報取得や業務処理を実行するMCP(Model Context Protocol)・Tools・Skillsなど。
関連リンク
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本件に関するお問い合わせ
ソニー銀行株式会社
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富士通株式会社
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