Loading component...
量子コンピュータとは:用語解説
量子コンピュータとは
量子コンピュータは、物質やエネルギーの最小単位である「量子」の持つ特別な性質、量子力学の原理を応用して計算を行うコンピュータです。量子が同時に複数の状態をとる「重ね合わせ」や、離れた量子同士が瞬時に影響しあう「量子もつれ」といった現象が計算に活用されています。
量子コンピュータのハードウェアには、超伝導方式、ダイヤモンドスピン方式、冷却原子方式、シリコン方式、イオントラップ方式など多様な実装方式があり、現在様々な企業が研究開発を進めています。しかし実はまだ、量子コンピュータの実用化に向けてどの方式が有望なのか判っていません。それぞれの方式には利点と課題があり、利点を伸ばし、課題を克服する研究が行われています。

量子コンピュータと従来のコンピュータの違い
私たちの身の回りにある従来のコンピュータは、たとえばスマートフォンやパソコン、スパコンに至るまで、すべて「0」と「1」の組み合わせで情報を処理しています。一方、量子コンピュータは「量子ビット」と呼ばれる情報を最小単位として扱い、従来のコンピュータとは全く異なる量子特有の性質を利用して計算を行います。
従来のコンピュータが扱う情報の最小単位:「ビット」とは
従来のコンピュータは、「0」か「1」かのどちらかで情報を表現する「ビット」を情報量の最小単位として計算を行います。これは、電気のON/OFFのように、2つの値で情報を表現するものです。
この「ビット」は、例えるならコインの表か裏のように、一度にどちらか1つの状態しか持つことができません。2つのビットがあれば、「00」「01」「10」「11」の4通り(2²通り)の組み合わせがありますが、従来のコンピュータが一度の計算で取り扱えるのは、そのうち1通りだけです。
そのため、N個のビットがある場合に考えられる2ⁿ通りのすべての組み合わせを計算しようとすると、それぞれ一つずつ計算を行う必要があります。結果として、2ビットであれば4回、Nビットであれば2ⁿ回の計算が必要になります。
量子コンピュータが扱う情報の最小単位:「量子ビット」とは?
量子コンピュータは、「量子ビット」を情報の最小単位として利用します。量子ビットは「重ね合わせ」や「量子もつれ」などの量子特有の性質を利用して計算を行います。
量子ビットの性質その1:「重ね合わせ」
従来のビットが「0」か「1」のどちらか一方の状態しか持てないのに対し、「量子ビット」は、「0」と「1」の状態を同時にとることができます。この性質を「重ね合わせ」と呼びます。
図2のように、従来のビットが「表」か「裏」のどちらか確定した状態のコインであるのに対し、量子ビットは、まだ「表」か「裏」どちらか確定していないコインをイメージすると判りやすいでしょう。このコインは観測するまでは表と裏、両方の可能性を同時に持っている状態です。これは、どちらの結果になるかは確定していませんが、それぞれの結果が起こる『可能性』を同時に持っている(確率的に存在しうる)状態です。そして、実際に観測した瞬間に、表か裏のどちらか一方に定まります。

Loading component...
Loading component...
Loading component...
Loading component...
量子コンピュータの活用領域
Loading component...
Loading component...
Loading component...
量子コンピュータの課題と実用化への道のり
量子コンピュータは革新的な可能性を秘めていますが、現在の量子コンピュータには大きく以下2つの課題があります。
(1)量子ビット数の大規模化
(2)量子ビットエラーと高精度計算
Loading component...
Loading component...
Loading component...
富士通の量子コンピュータ開発における主要な取り組み
このような世界の動向の中、日本においても多くの企業や研究機関が、この次世代技術の研究開発を推進しています。その中で富士通は、長年の計算機開発の実績と経験を活かし、量子コンピュータの研究開発に取り組んでいます。




