デジタル技術活用による森林保全への貢献

貴重な熱帯雨林(インドネシア・スマトラ島)の保全

熱帯雨林「ハラパンの森」は、スマトラ島の中南部にわずかに残された貴重な低地林(約10万ヘクタール)であり、444種の樹木種、300種の鳥類と55種の哺乳類が生息し、またスマトラトラ、スマトラゾウ、マレーグマなど絶滅危惧種IA類に属す種も生息しています。バードライフ・インターナショナル東京は、ブルーン・インドネシア(インドネシアの現地パートナー団体)と共同で、インドネシアの生態系修復コンセッション制度を活用し、この貴重な熱帯雨林を保全する活動を進めています。

BirdLife INTERNATIONAL and Burung INDONESIA LOGO
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デジタル技術活用による「脅威」への対処および生物多様性保全への貢献

「ハラパンの森」は、農地開墾のための放火による火災、木材資源の売買のための違法伐採、哺乳類の売買等のための密猟、森林エリアの侵略によるアブラヤシプランテーションの開発等の違法行為(=「脅威」)が頻発しており、違法行為の発見・抑制のための森林パトロールが不可欠となっています。しかし、パトロールの実施や情報の集約には工数と時間を要するため、本来注力すべき森林再生に掛けるリソースが限定されてしまっています。そこで富士通グループは、デジタル技術を導入することで、森林パトロール活動の効率化を図る支援を実施してきました。
具体的には、紙媒体に記録されたパトロール情報の人手による入力(電子化)に2週間を要することが迅速なパトロール計画の妨げになっていましたが、スマートフォンとアプリケーションの導入支援により、データ集計・解析の作業効率が大幅に改善できました。現地パートナー団体はその効果を認識し、デジタル技術熟練度向上を図るための研修、通信インフラの新規構築や森林モニタリングダッシュボードの構築などデジタル技術の活用を自発的に拡大してきています。
生物多様性関連のモニタリングにも、タブレットPCとアプリケーションを導入し、データ収集の効率化を図っています。また、森林パトロールの効率化により森林再生にリソースが振り分けられるようになったため、MPTS(Multi Purposes Tree Species:果実、樹液、薪等になる樹種)植林を開始しました。現地住民の生計向上を図りながら、生物多様性保全への貢献が期待できます。

森林パトロールにおけるデジタル技術活用(写真提供:Hutan Harapan)
森林パトロールにおけるデジタル技術活用(写真提供:Hutan Harapan)

活動パートナーの声

バードライフ・インターナショナル東京 代表理事 鈴江 恵子 様

バードライフ・インターナショナル東京 代表理事 鈴江 恵子 様

2018年から富士通さまにインドネシアの熱帯雨林の保全活動をご支援いただき、7年が経過しました。当時は世界有数の熱帯雨林であるにも関わらず、通信環境がないことから、放火や密猟の実態把握も全て人力に頼り、状況の把握に約1ヵ月かかっておりました。富士通さまのICT技術を活用させていただいたことで、モニタリング日数を大幅に短縮することができました。今では森林の調査にIT技術を使うことが一般的となりましたが、富士通さまのご支援はその先駆けとなりました。ご支援に心から感謝申し上げます。

Burung Indonesia Executive Director Dian Agista 様

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