水使用量の削減
富士通グループのアプローチ
気候変動や森林破壊、新興国・途上国の人口増加や経済成長などに伴い、世界的な水不足リスクが拡大しています。企業にとっても、水不足はビジネス継続に影響を及ぼしかねないリスクであり、水の使用量削減や再利用が重要な課題となっています。
富士通グループでは、とりわけ半導体やプリント基板の製造において水を大量に使用することから、特にそれらの水使用量の削減が必要と考えています。これまでにも各工場において、節水はもとより純水リサイクルや雨水利用をはじめとする水の循環利用・再利用に継続的に取り組んできました。第11期環境行動計画でも、水資源の有効利用に関する取り組みを継続しています。
2025年度実績
| 第11期環境行動計画 目標項目 | 2025年度実績 |
|---|---|
| 2025年度末までに水削減施策を積み上げ、水使用量を5.7万m³以上削減する(注1) | 0.5万m³削減(2025年度目標 0.5万m³) |
- (注1) : 対象組織:(国内)富士通および富士通グループの自社事業所(但しデータセンターを除く)
(海外)富士通および富士通グループの製造拠点
2025年度の水使用量の削減施策として、めっき・洗浄工程での水使用量の削減、スクラバー補給水適正化など給排水の見直し、空調機の水冷から空冷への更新など、各事業所や工場で様々な水資源の有効利用の取り組みを行いました。その結果、施策で削減できた水使用量は2025年度で0.5万m³となり、2023年度から2025年度の合計で11万m³となり、第11期環境行動計画の目標値である5.7万m³削減に対して193%を達成しました。
2025年度の水使用量は180万m³(前年度比72%減)
2025年度の水総使用量は180万m³(売上高当たりの原単位:51m³/億円)であり、2024年度に比べて72%の減少となりました。また、循環水量は56万m³で、2024年度に比べて81.7%減となりました。水使用量および循環水量の多いグループ会社がグループ外になったため、水総使用量に対する循環水量の割合は31.3%となり、2024年度に比べて16.7%pt悪化しています。

データセンターと水管理
AIの高度化と普及は、データセンターにおける水資源管理および水消費量への関心を急速に高めています。
特に欧州では、データセンターの水消費量やWUE(水利用効率)(注2)に関する情報開示義務化や規制導入が進行しており、水資源管理は経営上の喫緊の課題として認識されつつあります。
このような状況を受け、当社では、これまで重視してきたPUE(電力使用効率)に加え、WUEも持続可能なデータセンター運営において重要な指標であると認識しています。
これらの動向を踏まえ、当社は2025年度に国内外の主要データセンターを対象に、水管理の実態およびWUEに関する調査を実施しました。
今後は、この調査結果に基づき、各拠点での水管理高度化を推進します。さらに、地域を横断したベストプラクティスの共有等を通じて、PUEとWUEを両立させた、持続可能なデータセンター運営の実現を目指します。
- (注2) : WUE(Water Usage Effectiveness): データセンターにおける水の利用効率を表す指標
「年間の水使用量(L) ÷ IT機器の消費電力(kWh)」で算出

