モダナイゼーションで競争力を高めるオリックス銀行のクラウドファースト戦略 富士通と語る、実現への道筋

Article | 2024年3月21日
2018年度からクラウドファースト戦略を推進するオリックス銀行。2023年度末にはクラウド化率が86%に達する見込みだ。クラウドファースト戦略に踏み切った背景には「システムの内製化」という大きな決断があった。開発スピードを上げ、経営施策やビジネスアイデア、新規事業などをすぐに反映できる仕組み作りを急ぐ。銀行業だけに、セキュリティとリスク管理には厳しい目を光らせる。プロジェクトに伴走したのは富士通。オリックス銀行の決断とIT戦略の実像とは? 両社の経営陣が振り返る。
(聞き手:日経BP 総合研究所 所長 林哲史)
注:所属、役職名は取材当時のものです。
オリックス銀行株式会社
業種:金融
本店所在地:東京都港区芝3-22-8 オリックス乾ビル
クラウドファーストでシステムを適材適所へ
オリックス銀行の特徴を教えてください。
錦織:オリックス銀行は2023年に設立30周年を迎えました。当社の最大の特徴は、実店舗を持たず、預金を主にインターネットで集めていることです。高効率な経営により、収益性の向上に努めています。個人預金を中心に獲得し、お預かりした預金は、ワンルームマンションやアパートなどを購入する個人向けの投資用不動産ローンを中心に融資しています。オリックスグループでは、事業の意思決定においてサステナビリティを考慮することが極めて重要だと考えています。当社も環境に配慮した不動産や再生可能エネルギーなどの分野へ、積極的に資金を供給しています。
時田:御社はセキュリティやリスクに厳しい銀行業でありながら、クラウド活用を進め、クラウドファーストに大きく舵を切ったのは、かなり先進的であったと思っています。
寺元:はい、2019年度の信託システムのクラウド化を皮切りに、OA系や、情報系それぞれ適材適所にクラウドを選択、2022年度には富士通のクラウドも含めて採用、リフトアップし、2024年1月現在、クラウド化率は80%以上を達成しています。2年後にはこれを、95%まで高めていく計画です。

2023年度末にクラウド化率86%へ
モダナイゼーション
オリックス銀行はなぜシステムのクラウド化を選択したのでしょうか。
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ポイントは「内製化」
理想的なDXの姿とは?
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時田:DXもSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)も、最大のポイントはやはり、内製化ですね。社員1人ひとりが自ら手を動かしてデータを分析し、使いこなす時代です。これからは、そこには人工知能(AI)も入ってくるでしょう。
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データ管理の透明性が高い「FJcloud」を選択
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他社のクラウドには「データセンターが地球上のどこにあるのか明かせない」というものがあります。富士通の場合は、オンプレミスとクラウドのシステムを、どちらも国内のデータセンターに置くと約束してくれました。
時田:大切なデータがどこにあるのか、所在をしっかりと把握しておきたいというお客様は増えています。そのニーズに応えることの重要性は、私たちも理解しています。
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商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
本記事は、日経クロステック Specialに、2024年4月に掲載された記事を再掲したものです。所属・役職は取材当時のものです。記事・写真・動画など、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。
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