企業の成長と地域貢献を両立
~異業種交流型のワーケーションのメリットと事例紹介

ようこそ大草へ!と書かれた横断幕の前で撮られている、50名ほどの集合写真

2024年12月5日

2024年10月、富士通が主導し、他企業と連携した革新的なワーケーションが長崎県諫早市大草地区で実施されました。この取り組みは、従来のワーケーションの枠を超えた「地域課題解決」と「ビジネス創出」の両立を狙うものです。

地域住民との交流やワークショップを通して、地域課題の解決とビジネス創出の両立を目指した3泊4日の取り組みは、参加企業や地域住民から高い評価を頂くことができました。本記事では、その詳細と成果、今後の展望を紹介します。

※本取り組みは、総務省/観光庁が主催する「テレワーク・ワーケーション官民推進協議会(注1)」にて優秀賞を受賞しました。

従来のワーケーションの限界と、新たな挑戦

富士通では、「Well-beingの向上」、「パラレルキャリア、セカンドキャリアの形成」、「地域課題の解決」、「効果的なチームビルディング」を目的に、2024年現在、「ワーケーションパートナーシップ協定」を全国13自治体と締結し、ワーケーションを推進しています。この協定に基づく取り組みの一つとして、各地域の自治体と連携し、社員のワーケーションモニターツアーを開催してきました。これまで約200名の社員がワーケーションを通じて、自分のキャリアの見直しや新たな知見の獲得に役立てています。

ところが、ワーケーション推進のための施策を数多く実施する中で見えてきた課題があります。自治体からは、当初期待していたほどの盛り上がりがなく、ワーケーション施設の維持に課題を感じ始めているという話や、社員からは出社回帰の流れもある中、職場の理解を得にくいといった声が挙がっています。これらの原因の一つが、ワーケーション実施による企業としてのメリットが分かりづらいということです。

ワーケーションには社員のWell-beingの向上や人材育成の面でポジティブなインパクトが確かにあります。しかし「企業としてのメリットの明確化」という壁を打破しないと、ワーケーションが一つのカルチャーとして根付くまでには至りません。そこで、わたしたちは、企業にとっても明確なメリットが生まれる新たなワーケーションの可能性を見出すため、富士通という1企業の枠を越えたチャレンジを行いました。お客様やパートナー企業と一緒になってワーケーションを行い、自治体や現地の大学も巻き込んで地域の課題解決に取り組むことにより、企業としてもビジネスにつながるメリットを実現しようというものです。

異業種交流型ワーケーション:その取り組みと成果

本取り組みは、個人で実施するワーケーションや、チームビルディングを目的としたワーケーションとは異なり、「新規ビジネスの創出、自治体や顧客とのリレーション強化」を明確な目的にしたワーケーションです。

富士通グループ社員に加え、コクヨ株式会社、サントリーコーポレートビジネス株式会社、サントリービバレッジソリューション株式会社、トヨタ自動車株式会社、三井不動産株式会社の社員の方々、そして長崎大学経済学部の山口 純哉 准教授とゼミ生の皆さん、そして進行を担当する株式会社学びデザインの荒木 博行氏の計40名が長崎県諫早市大草地区でワーケーションを行いました。

長崎大学にご参加いただいた理由は大きく2つです。1つ目は、短期間で地域課題を把握するための助言をいただくため。2つ目は、今回の取り組みで、次につながるものがあれば引き続き地域の方々のサポートを現地でしてもらい、一過性のもので終わらせないためです。

プログラムの内容

2024年10月、人口約700名の長崎県諫早市大草地区にて、3泊4日で開催しました。参加企業とそれぞれの企業を担当している富士通の営業・システムエンジニア、そして長崎大学の学生がチームを組んで、地域課題解決の提案を行いました。

大草地区にて、ミカン狩りやヨット体験などでアイスブレイクをした後、全校生徒27名の大草小学校の児童との「大草の未来を考える」ワークショップを実施。児童からは「人は増えて欲しいけど、地区に住んでいる住民全員の顔と名前が分かる環境はなくしたくない」、「都会にある店や遊び場は増えて欲しいけど、自然は壊したくないから、地下に店を作りたい」など、教師も驚くような意見が数多く出ました。また、地域のことを良く知る地元の方々との散策を通して大草地区への理解を深めました。

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参加者の声を一挙にご紹介

ワーケーション実施後、参加企業の皆さまからは今回の取り組みの意義を感じられるコメントが多数ありました。

地域課題への関心の高まり

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ビジネスチャンスの発見

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顧客関係強化

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自身のキャリア形成

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また、長崎県様や長崎大学様、地域住民の皆さまからも今回の取り組みの重要性が感じられるコメントを頂きました。

長崎県様

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長崎大学様

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地域住民の皆さま

  • 日頃から持っている課題感を外からの視点で教えてもらい、新たな気づきも多くあった。
  • 普通ではありえない企業の皆さんとの交流で、大人だけでなく小学生も良い刺激を受けた。将来の選択肢が増えたと思う。

持続可能な社会の実現のために

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