羽生善治×富士通研究所所長が語る。AIと人間が共存する未来への展望

2025年3月21日
2025年1月29日、日本の将棋界を牽引している棋士であり、日本将棋連盟会長でもある羽生善治氏と、富士通株式会社執行役員常務 富士通研究所所長 岡本青史が「人とAIの共存」をテーマに対談しました。両者には人間とAIが共存する世界を具現化しているという共通点があります。AIが将棋界に与えた影響や変化を軸に、昨今のAI技術の発展による人間とAIの共存の在り方や未来への展望を語りました。
世の中に大きなブレイクスルーを起こし続けているAI
AIに関する最近の大きなニュースに昨年のノーベル物理学賞・化学賞があります。前者は、統計力学の理論がAI機械学習に応用され、今日のAI研究を切り拓いた功績に関してで、後者はタンパク質の構造を予測するAIモデル「AlphaFold」などを通じて、化学分野に多大な貢献をしたことが評価されました。
岡本:将棋界で言えば、AlphaGoを作られたDeep Mindの研究者の方々が今回受賞をされたということで、AIの研究者にとっても非常に驚きの多い受賞だったかなと思っています。
AlphaGoは今から10年ぐらい前に棋士に勝利し、その後登場したAlphaZeroは2時間程度の学習で当時の最強のコンピュータ将棋に勝った点がすごく衝撃的でした。
羽生氏:そうでした。
岡本:この10年を振り返られて、AIが将棋界に与えた影響や変化はどう感じられていますか。
羽生氏:AIにとってボードゲームは研究しやすいテーマでもあるので、初期からいろいろリサーチされていました。ただすごく違うことは、10年前はアカデミックの分野で研究は進んでいる一方で、リアルな世界とあまり交わらなかったというか、影響を与えることはすごく少なかった。それがここ10年でかなり具体的に戦術や勉強方法など、AIが強く人間の将棋の世界に影響を与え始めている点は、以前と変わったところだと思います。

AIが将棋界にもたらした変化
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AIと人間の協働ー完全ではないAIの面白さと危うさ
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次の100年へーAIと人間が共存する未来への展望
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(注)所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。






