「AI倫理の産学連携」で世代や文理の違いを超える~慶應義塾大学、清泉女学院中学高等学校それぞれとの実践~

2023年12月7日
富士通グループ(以下、富士通)では、AIの持つ倫理的リスクを低減し、安心安全な信頼できるサービスを社会に提供するために、AI倫理の取り組みを推進しています。本稿では、この取り組みの一つとして、慶應義塾大学、清泉女学院中学高等学校との「AI倫理の産学連携」事例を取り上げ、学問領域などの属性の違いを超えた、研究深化・社会啓発に取り組むことで生まれるシナジーについてご紹介します。
富士通が推進するAI倫理の産学連携とは?
富士通では、国内企業の中でも早い段階から「AI倫理」の研究やガバナンスに取り組み、社内外にてさまざまな活動を推進しています。AIは大変便利なツールですが、プライバシー侵害、世論操作などをはじめとする重大なリスクも懸念されており、社会にAIを提供するためには倫理的・法的側面から慎重な検討を行う必要があります。
富士通のAI倫理に対するアプローチ(注1)には、一つ大きな特徴があります。それは、いわゆる文系・理系といった学問領域を超えた多様な観点から、AIに関する倫理を検討しているという点です。たとえば富士通研究所では、情報工学などの観点からAI倫理技術の研究・開発(注2)を主導しており、2022年に新設されたAI倫理ガバナンス室では、国際的な法動向などの社会科学的観点、人文科学的観点も踏まえながら、ガバナンス整備や教育推進を主導しています。
そんな当社が推進するAI倫理の重要な活動の一つとして、大学をはじめとする教育・研究機関とともにAI倫理の研究開発・人材育成などを行う「産学連携」の取り組みがあります。こういったAI倫理の「産学連携」においても、当社は、文理の学問領域や、性別・年齢・国境などの垣根を超えた、さまざまなステークホルダーとの連携を推進しています。AI倫理は新しい研究分野であるため、多様なバックグラウンドを持つ人々と、多角的な観点から議論を成熟させていくことが必要不可欠となるのです。
富士通の産学連携の具体例
本稿では、慶應義塾大学の事例と、清泉女学院中学高等学校の事例をご紹介します。この2つの事例では、富士通の数あるAI倫理の「産学連携」の中でも、アカデミックな研究の話だけではなく、「未来のAI社会を担う若い世代とのインタラクティブな交流・人材育成」の観点にフォーカスをあてています。
慶應義塾大学×富士通「AI倫理の講演会・インターンシップ」

2022年夏、富士通は、慶應義塾大学ご協力のもと、「AI倫理の講演」「AI倫理のインターンシップ」を開催し、大学生の方々とともに、AI倫理の諸観点について深掘りしました。この「産学連携」は、慶應義塾大学法学部法律学科にて教鞭をとられており、富士通グループAI倫理外部委員会の委員でもいらっしゃる君嶋 祐子教授ご協力のもと実現し、主に法学・政治学といった社会科学分野を専門とする学生のみなさまにご参加いただきました。その内容について、概要をご紹介します。
慶應義塾大学 法学部・
大学院法学研究科 君嶋祐子教授
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講演内容
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生徒・教員のみなさま:AIを悪用したフェイクニュースの拡散などの脅威について、社会では「だまされるほうが悪いじゃないか」という意見もあるが、われわれはどう向き合っていくべきか。









