小林可夢偉、WEC富士6時間レース直前インタビュー

2023年9月5日
FIA世界耐久選手権(WEC)2023第6戦「富士6時間レース」が、いよいよ9月8日~10日に富士スピードウェイで開催されます。富士通は、モータースポーツでサステナブルな未来を切り拓くための変革と挑戦をし続けるトヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車)の姿勢に強く共感し、今年もTOYOTA GAZOO Racing(TGR)と共に戦います。
第5戦のモンツァ6時間レースでは、TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉選手、マイク・コンウェイ選手、ホセ・マリア・ロペス選手のGR010 HYBRID 7号車が激しいバトルの末、見事にポール・トゥ・ウィンを獲得。前戦のル・マン24時間レースでの雪辱を見事に果たしました。セバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、平川亮選手のGR010 HYBRID 8号車は序盤のペナルティにより惜しくも6位に終わりましたが、ドライバーズランキング首位の座を堂々キープ。TOYOTA GAZOO Racingは現在、ドライバー、チームともに首位を占めています。
そのような中、満を持しての母国ホームレースである富士にて第6戦が開催されます。チーム代表であり、7号車ドライバーでもある小林可夢偉選手はいま、どのような思いで立ち向かおうとしているのでしょうか。フジトラニュースがインタビューしました。
日本代表としての気概で戦ってきた!これまでを振り返って
――今シーズンも9月の富士、11月のバーレーン最終戦と、早くも残すところ2戦となりました。現在TOYOTA GAZOO Racingはランキングの首位を占めています。チームの代表としてこれまでを振返って、いかがでしたか。
ここまでの戦いぶりとしては、ル・マン24時間レース(以下、ル・マン)では悔しいレースになってしまったものの、それ以外のレースではTGRらしさを出せたと思いますし、いい結果も得られているのでポジティブに受け止めています。チームで戦うという意味でも、ル・マンで負けたことが、今まで以上に一丸となってチーム力を発揮させる原動力にもなりました。そして、パートナーの皆さんをはじめ、多くの方が僕らのファンでいてくださることも、僕らにとって大きな力になり、フェラーリのホームレースであるモンツァで勝つことができました。残り2戦、チームでしっかり戦って、チャンピオンシップを取りに行きたいと思っています。

小林 可夢偉 選手
――ル・マンは直前に突然のBOP(性能調整)が強いられ、また7号車に不運なアクシデントもあって惜しくも6連覇とはなりませんでした。しかしチームで最後まで諦めずに戦い、2位フィニッシュを勝ち取った姿勢に1ファンとして強く感動しました。GR010 HYBRIDには桜もデザインされ、特別な思いがあったのだと思います。今年のル・マン24時間レースを経て改めて感じたこと、学ばれたことなどありましたら教えてください。
やっぱりモータースポーツは、“スポーツ”なんだなということを改めて感じさせてもらいました。僕たちは、BOPという性能調整がある中でも、フェアにレースをやり抜くこと、そのメンタリティでチーム一丸となって挑んだ結果、かなり厳しい状況の中でも、多少なりともドラマを作れたのかなと思います。結果こそ2位でしたが、レース後に 「よく戦ってくれたね」と ファンやパートナーの皆さんにたくさん声をかけていただいて、その言葉があるだけで、僕らの戦いは報われたんじゃないかなと思います。どんな状況でも、一生懸命、チーム一丸となって戦うことができたこと、それでいて多くの方にもバックアップいただいて、本当の意味でチーム一丸となって戦えたことは、世界中のTGRファンの皆さんにもポジティブな印象を与えられたのではないかと思います。
――翌戦のモンツァ6時間レースでは見事にポール・トゥ・ウィンを獲得し、ル・マンでのリベンジを果たしました。チームとして長年勝ち進んでいくには、並大抵の努力では不可能だと思います。特に今年は、多くのライバル勢も新たに参戦しています。あらためてお聞きしますが、チームとして、勝ち進めるために大切なことを1つだけ上げるとしたら、何が必要と思われますか。
ひとつだけ上げるならば、メンバーひとりひとりが、心の底から「このレースに勝ちたい!」という思いを持つことじゃないかなと思います。それぞれの努力があることは前提として、その努力を形に残すためには、僕らにはリザルトしかない。リザルトに残せてこそ、いい仕事ができたと思える瞬間になるので、一人一人が全力で戦ったと思える気持ちを持つことが非常に重要だと思います。








