富士通がコンバージングテクノロジーで社会課題に挑む。革新的アプローチを産学官連携の場から発信

2024年11月19日
複雑化する社会課題に対し、テクノロジーだけでは解決できない現代。富士通は、人文・社会科学とデジタル技術の融合による「コンバージングテクノロジー」を提唱し、新規技術の開発だけではなく啓発活動として研究会活動を実施しています。本記事では、2024年7月27日に東洋大学で開催した第2回コンバージングテクノロジー研究大会を紹介します。
(注)トップ画像左から
富士通 フェロー(コンバージングテクノロジー担当) 増本 大器
内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 参事官 永澤 剛 氏
東洋大学 社会学部長 桐生 正幸 氏
津田塾大学 総合政策学部 教授 伊藤 由希子 氏
株式会社御用聞き 代表取締役社長 古市 盛久 氏
社会課題解決の未来:人文科学とテクノロジーの融合による革新
複雑化する社会課題の解決には、単一の分野に閉じたテクノロジーだけでは不十分です。富士通は2021年から、最先端デジタル技術と人文・社会科学の知見を融合した「コンバージングテクノロジー」の研究開発を進めています。この技術の理解促進と社会普及のため、「コンバージングテクノロジー研究大会」を開催し、産学官の専門家による講演を通して一般の方へ学びの場を提供するとともに、富士通のコンバージングテクノロジーの研究成果を報告しました。
コンバージングテクノロジー社会実装の進展
大会では、富士通 フェロー 増本 大器による「コンバージングテクノロジー社会実装の進展」と題した講演が行われました。増本は、富士通がサステナブルな社会の実現に向け、Planet、Prosperity、Peopleをマテリアリティとして重視し、それを支える5つのキーテクノロジーの一つとしてコンバージングテクノロジーを位置付けていると説明しました。
増本:コンバージングテクノロジーは、人や社会を深く理解・予測し、働きかけることで複雑な社会課題の解決を目指します。当初は、「ヒューマンセンシング技術」(映像分析と行動科学・心理学の融合による行動・内面の高精度分析・予測)と「ヒューマンエンハンスメント技術」(AIと医学・心理学の融合による業務処理能力拡張と成長促進)の開発に注力していました。しかし、さらに価値を社会に幅広く提供していけないかを考えて、新たな取り組みを始めました。


具体的には、社会課題解決に向けて技術・知見を収束(コンバージング)する取り組みの一つとして「ソーシャルデジタルツイン™」の研究開発を開始しました。
増本:これは、人や社会をデジタル空間で再現し、行動経済学の知見とAIを活用して人の行動モデルを作成、デジタルツインを用いた効果検証(デジタルリハーサル)を行うものです。既に複数の企業、自治体、大学と協力してその価値を実証しており、将来的には国や業種の課題、さらには地球規模の課題解決にも展開していく構想です。 これらの取り組みを通じて、コンバージングテクノロジーが社会課題解決に貢献していきます。














