未来を拓く産学連携:国内外16大学と富士通が社会課題解決に向け熱く議論~第2回富士通スモールリサーチラボ全国大会を開催

2025年1月10日
複雑化する現代社会の課題を解決するためには、革新的技術の創出と、それを生み出す人材育成が不可欠です。富士通単独では、これらを実現することはできません。そこで、富士通は、自社の研究員が大学内に常駐または長期的に滞在し、大学との連携を密にしながら、社会課題解決に貢献する技術開発と未来を担う人材育成を両輪で推進する新しい産学連携の取り組みとして、2022年4月、富士通スモールリサーチラボ(以下、SRL)を立ち上げました。
2024年10月現在、国内外の大学に17のSRLを設置しています。個別の大学との連携を強化しつつ、SRLネットワーク間の横連携から生み出される「集合知」をもって、一層のイノベーションの創出を目指すため、昨年度から「富士通スモールリサーチラボ全国大会(注1)」を開催しています。前回は国内13の大学をお招きして実施しました。二回目となる本大会は、海外3大学を含む16大学が参加し、研究領域や国境を越えたグローバルな「知」の交流機会として開催しました。
― 第2回富士通スモールリサーチラボ全国大会の概要 ―
本大会は10月17日から18日までの2日間にわたって開催しました。1日目は、サイドイベントとして、理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳」の見学会を行いました。2日目は、副社長・CTOのヴィヴェック・マハジャンらによるオープニングセッションから開始し、口頭発表、ポスターセッション、およびネットワーキングのための懇親会を実施しました。これらのプログラムを通じて、研究領域を横断する技術イノベーションと人材育成に関する深い議論が行われました。
イノベーションによる社会課題解決への思いを強く持ち、思いを合わせて挑戦!
オープニングセッションにおいて、SRLの運営責任者であるテクノロジビジネスマネジメント本部長の豊田建は、SRLにおいて偽情報対策システムの研究開発(注2)(慶応義塾大学SRL(注3))や、量子コンピュータの計算規模を飛躍的に拡大させる技術(注4)(大阪大学SRL(注5))などの成果が生まれてきていることを取り上げつつ、社会課題解決に向け研究上のブレークスルーを起こすためには大学と富士通が「思い」を一つに力を合わせることが不可欠であることを強調しました。
この認識で全体が一致した上で、本大会では、SRLの意義・ポテンシャルを確認するとともに、それに付随する課題や苦労を含めて研究領域・国境を問わない活発な議論が行われました。
研究ビジョンを共有してベクトルを合わせるとともに、さらに新たな融合を
富士通コンピューティング研究所所長の中島耕太は、「コンピューティング技術の領域における複数のラボを統合させた大きな枠組みを日々考えていた。大きなビジョンを関係する大学の先生方と幅広く共有、議論することができ、その実現に向けた兆しが見えた」と、ベクトルを合わせることで生み出され得るイノベーションに期待するコメントがありました。
また、デルフト工科大学のTim Taminiau先生からは、「本当に楽しかった。想像よりもずっと規模が大きく、知らなかった活動が沢山あった。いま取り組んでいる量子機械学習は、面白いけれど技術的な課題もある。多様な領域が交差するSRLで繋がることで、難しい課題の解決の糸口が見つかると確信した」と異分野融合によるシナジーを促進するSRLならではのポテンシャルを実感されたというコメントをいただきました。
ほかにも、「苦労して研究テーマを立ち上げたが、なかなか上手くいかず、企業と大学の両者が納得できる成果には至らなかったこともあった。その後、皆で悩み、富士通の「マテリアリティ(注6)」に立ち返って何をすべきか議論し、SRLでの研究の軸が出来上がった」といったコメントをいただきました。大学側にも富士通が企業として目指すゴールを意識していただいた上で、様々な苦労をしながらも両者が一体となって日々の活動を進める研究現場の姿が垣間見えました。
SRLを産学連携の強力な基盤として、強い思いをひとつにベクトルを合わせ、大学の皆様と大きなチャレンジに向けて力強く歩んでいきたいと思います。
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イノベーションを創出する未来の担い手を育む「文化」を!
SRLは産学連携による人材育成のプラットフォームとしての役割も担っています。今回の大会においても、人材の育成に強い思いを持つ先生方が多く参加したとともに、学生の方々も参加しました。本大会中にいただいたコメントの一部を紹介します。









