IT value transformation
変化の時代に即したIT部門の変革が新たな価値創造の源泉になる
技術革新のスピードが加速度的に速まっています。今までの経験則に当てはまらない「変化の時代」を企業が生き抜くには、変化の先を正しく読み、直面する課題に応じて最新のテクノロジーを柔軟に取り入れ、最適に運用するガバナンスの再構築が不可欠です。
変化に対応するガバナンスの土台となるのは、IT部門の変革です。多くの日本企業のIT部門は従来、「事業部門からの要求に応える請負」という役割にとどまりがちでした。新たなテクノロジーが次々と登場するなか、事業部門からのニーズに応じて基幹システムやITサービスなどのシステム開発・運用を担うという従来型の役割のままでは世界の技術革新のスピードについていけません。現状維持すら難しくなり、デジタルトランスフォーメーション(DX)による企業価値向上の道は閉ざされるリスクが大きくなるでしょう。
変化の時代において企業価値を着実に高めるには、IT部門を「自ら事業部門とともに新たな価値を創る」という役割に昇華させる必要があります。そのためには、課題に応じて最適なテクノロジーの組み合わせを素早く見極める。事業部門と同じ目線で新たなソリューションを提案し、開発する。事業部門の課題を先取りし、ソリューションの運用から保守・改善まで不断に取り組む、といった変革が欠かせません。不断の変革を経た先に、新たな価値創造を実現できるIT部門への扉が開くのです。
ビジネス視点で全社構造改革につながるIT部門変革を伴走支援する
従来のウォーターフォール型の開発手法や思考では対応が後手に回り、競争力を維持するのは難しいでしょう。変化に応じてオープンな技術を最適に組み合わせるアジャイル型への転換が求められています。富士通はクライアントの課題に応じて大きく4つのアプローチを組み合わせ、ビジネスの視点から全社的な構造改革につながるIT部門変革を一気通貫で伴走支援します。(図表1)
1つ目のアプローチは変革を実行に移すための全社的な戦略および、具体的な実行計画や評価制度の策定です。IT部門やIT機能・サービス、役割の変革について、戦略に基づき全体像を把握し、進捗をリアルタイムで確認し、必要に応じてアップデートを重ねていきます。2つ目はIT部門が「自ら事業部門とともに新たな価値を創る」という新たな役割を担うための変革プログラムを企画し、推進します。
3つ目はIT部門の変革に欠かせないモダナイゼーションの支援です。モダナイゼーションに伴うコスト、関連する従業員のリスキリングや役割の再定義、Fit to standard(標準化)への移行過程で発生し得る様々な影響を分析し、クライアントの経営陣と密に連携を取って適切な判断を補佐します。4つ目はITの運用や保守サービスの標準化などの施策の計画策定や実行、評価をします。また、新たなITサービスの戦略立案や開発・運用、マネジメント機能の最適配置とガバナンス構築も支えます。
富士通のIT value transformation(ITVT)コンサルティングの強みの1つは「実践知」です。富士通はグローバル共通でDXやモダナイゼーション、IT部門の変革に取り組んでいます。それらで得た課題やノウハウを実践知としてクライアントの課題解決に生かし、最適な変革をリードします。
「クライアント理解力」も強みの 1つです。長年、多くのクライアントとSIビジネスを続けてきた中でそれぞれの事情や現場に深く精通しており、課題に応じた解決への道筋を示すことができます。また、技術力に基づく実行にもコミットします。PoC(Proof of Concept)を繰り返して期待効果と実現可能性が高い施策を具体的に示し、企業価値向上を着実に実現するまで一気通貫で伴走し、支援します。
4つのロールで変革の好循環を生む
これらの変革を最適に一体推進するため、富士通は4つのロール(任務)を定義しています。クライアントの課題に応じてコンサルタントが一つのチームを組成し、強固な支援体制を整えます。
4つのRoleをクライアントのニーズに応じて最適配置し、企業価値向上を実現する
【Role1】
IT部門戦略策定コンサルタント
ビジネスに貢献する IT 部門変革を実現するIT部門の構造改革方針と重要変革プラグラムを導く
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変化の激しい時代に即したIT部門変革の全体像を設計し、クライアントが抱える優先課題に応じて最適な道筋を立てる
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IT部門やIT機能、サービスのあり方、役割の変化について、それぞれの変革プログラムの導出から計画、実行、評価(全体進捗把握と戦略の逐次アップデート)を担う
【Role2】
デジタル変革推進コンサルタント
デジタル技術・ソリューションを事業部門や業務に適用し、新たな価値創出をリードする
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データやアルゴリズムの活用、商品・サービスの新規開発やプレマーケティングへのアジャイル適用など、実践的アプローチから事業部門や業務へのIT、デジタル技術の新たな提供価値を検証する
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適用技術分野ごとに専門部隊(コンサル)と連携。各領域に応じて適用する技術が異なるため、内外含めた技術専門部隊とともに支援の枠組みを整える
【Role3】
ITモダナイゼーション推進コンサルタント
ITサービスやIT部門のモダナイゼーションを進めるプログラムを計画、実行する
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ITサービスのモダナイゼーションプログラムを推進する
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モダナイゼーションプログラムを推進する際の経営上の影響を分析・把握。変革に伴う影響や必要な対応について、クライアントの経営層に適宜適切に情報を提供し、ITサービス・機能の変革に関わる意思決定を補佐する
【Role4】
ITサービスマネジメントコンサルタント
ITサービス業務の最適化をデジタル技術で実現。ITサービスマネジメント領域のDXをリードする
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IT運用・保守に関わる標準サービス化、人材の流動化を実現するための取り組みを計画・実行・評価する
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クライアントのグローバル化にともない、国内のみならず、各国・地域向けに提供するITサービスの戦略・企画、開発、運用、マネジメント機能の最適配置とガバナンス再構築を支援する
「IT部門戦略策定コンサルタント」は変革の全体像を統括し、IT部門変革を実現する構造改革方針と変革プログラムを導きます。現状評価と目標設定、目標と現実のギャップの把握、課題解決の優先順位付けと解決施策の検討・計画・実行・評価を担います。経営戦略とIT戦略の整合のほか、ビジネスプロセスの改善、ITマネジメント推進、ヒト、モノ、カネ、情報・ナレッジの最適配置を支援します。
「デジタル変革推進コンサルタント」は事業部門や業務ごとに最適なデジタル技術・ソリューションを適用することで価値創造をリードします。現状の業務プロセス、IT部門の事業部門・業務への貢献度を把握し、目指すべき姿と現実のギャップを埋めるための各種施策を実行します。データ活用やアルゴリズムの採用など実践的なアプローチによってデジタル技術による提供価値を検証します。事業や業務に応じて必要な知見が異なるため、分野ごとに技術専門チームと連携し、最適な推進スキームを整えます。
「ITモダナイゼーション推進コンサルタント」はIT部門のモダナイゼーションを進めるプログラムを計画し、実行します。モダナイゼーションへの移行に伴うさまざまな経営上の影響やそれらへの対応策に関する情報を精緻に分析・把握し、クライアントの経営陣と密に連携して適切な意思決定をサポートします。モダナイゼーション全般の計画を策定し、PoCやプロジェクトを推進するPMO(Project Management Office)、PgMO(Program Management Office)を担います。
「ITサービスマネジメントコンサルタント」はITサービスに関する業務領域のデジタル化とマネジメント領域のDXをリードします。ITの運用や保守に関わるリソースの属人化・固定化という障壁を取り払い、自動化・高度化を実現して業務効率を高めます。日本企業のグローバル化の進展に伴い、国内だけでなく、各国・地域で展開するITサービスを含めたマネジメントの最適配置、ガバナンス再構築も支えます。
企業価値向上の旅へ踏み出そう
ITVTはUvance Wayfindersにおけるテクノロジーコンサルティングの一つです。IT部門の変革を起点とした成長を実現するには、目指す未来に向けて事業部門や業務も柔軟に変革するための「課題を探る力」も欠かせません。
富士通はクライアントの課題を深く掘り下げ、ほかのプラクティスとも協力して最適なチームを組み、変革への支援をし続けます。クライアントが持つ真の価値をとことん追求し、クライアントとともにその価値の最大化を目指します。変化の時代には成長へのテンプレートはありません。富士通とともに確かな成長への道を拓き、企業価値向上の旅へ一歩踏み出しましょう。
採用情報
社会やお客様起点で課題解決に取り組み、構想の実現力とリアリティーを持って成果を生み出すことがUvance Wayfindersの強みです。多様な知見とテクノロジーを融合し、社会全体の知のエコシステムを創出することで、お客様にとって信頼できるパートナーとして未来の創造に貢献します。
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