ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
方針
富士通グループでは、Fujitsu Wayのパーパス・ステートメントに記す「公正と平等を重んじ、ダイバーシティ&インクルージョンを推進します」という考えに基づき、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組みを進めてきました。
2022年には、「Global DE&I Vision & Inclusion Wheel」を刷新し、誰もがより一体感をもって自分らしく活躍できる、公平でインクルーシブな企業文化を目指すこととしました。このビジョンで示しているエクイティ(公平)は、全員に同じものを等しく提供する「平等」とは異なり、あらゆる人が異なる境遇にあること、状況に応じた多様なリソースや機会が必要となることを認識し、対応することを意図しています。こうしたDE&Iに対するより包括的・全体的なアプローチを通じて、富士通の技術やソリューションが社会に与える良いインパクトについても視野に入れ、持続可能な社会の実現を目指しています。
推進体制
DE&Iの活動進捗や目標達成状況の確認、新規活動の提案については、社長を委員長として半期ごとに開催する「サステナビリティ経営委員会」において討議し、その結果を経営会議と取締役会に報告しています。
富士通のマテリアリティの中で「人材-DE&I」は持続的な発展を可能にする土台であり、その責任者としてCHRO(人事最高責任者)を任命しています。
各リージョンのDE&I推進者とそれぞれのリージョンにおける課題や施策を共有し、グローバルに連携しながら推進しています。
また、全体的な推進状況を把握するため、毎年グローバルに実施しているエンゲージメントサーベイに「機会の均等」や「個人の尊重」といったDE&Iに関する設問を設け、社員の意見をふまえて取り組みの進捗を確認しています。
さらに、各組織とも連携し、より積極的にインクルージョンを推進する仕組みを構築しています。
企業文化の醸成に向けて
Inclusive Leader Session
誰もが自分らしく活躍できる企業文化の醸成に向けてDE&Iへの認識を高め、行動変容を促すことを目的に、毎年グローバル全体に向けInclusive Leader Session を開催しています。
2025年度は「インクルーシブなリーダーについて議論し、役員及び社員一人ひとりの行動変容に繋げる」というテーマで開催しました。外部講師をお迎えし、講演と経営層とのパネルディスカッションを行ったこのイベントには、グローバルからより多くの社員が熱心に参加しました。
※2024年度まではDE&I Sessionという名称で開催していました。
また、各リージョンにおいてもDE&Iの企業文化の浸透を図って積極的に活動しています。
アンコンシャスバイアスの理解促進
富士通は、外部の専門家と協業し、コミュニケーションを向上させることを目的とした「アンコンシャスバイアス」のeラーニングを作成し、社内に展開しています。アンコンシャスバイアスに関する基礎知識を習得し、自身のアンコンシャスバイアスと上手く付き合えるようになることで、多様性を受け入れるインクルーシブな職場づくりにつなげていく内容となっています。富士通に入社する社員は受講を必須としたうえで、全社員がいつでも学び直しができるようにしています。
リージョンの取り組み
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織)
「AI倫理:責任あるイノベーションの未来を見据えて」、というテーマで、公平性、バイアスの軽減、インクルーシブなイノベーションに焦点を当てた、倫理的なAI開発に関するディスカッションを開催しました。
AIにおける公平性を探求し、将来を担うSTEM人材の育成・支援することを目的としたセッションを開催し、インクルーシブな実践が、公平なテクノロジーの形成と次世代への機会創出に果たす役割を強調しました。 -
Europeリージョン
リージョン内の国々では、DE&I全体に関するInclusion Weekを開催し、経営層やDXチームとのパネルディスカッション、社内メディアを活用したコミュニケーション等、様々なプログラムを提供することで、DE&Iを体現する企業文化のさらなる成長に寄与しました。
富士通ドイツでは、The General Act on Equal Treatment (Allgemeines Gleichbehandlungsgesetz – AGG、一般平等取扱法)に関する必須e-ラーニングを実施しました。また、German Diversity Dayを開催し、ダイバーシティと持続可能な解決策によりインクルーシブな企業文化を創出し、多様性を活かし、将来の課題に対応するための成功の方程式というテーマでDE&Iの専門家を招いてウェビナーを開催しました。
国際規範への賛同やイニシアティブへの参加
富士通グループは、国連グローバル・コンパクトとUN Womenが共同で作成した「女性のエンパワーメント原則」のCEOステートメントに2017年度に署名し、同原則への賛同を表明しました。また、2018年度には、同じく国連が公表した「LGBTIに関する企業行動基準」に日本企業として初めて賛同を表明するなど、グローバルなダイバーシティ推進の動きを積極的に取り入れています。
また、経済・ビジネスにおいて主要な役割を担う女性の増加とエンパワーメントのための民間セクターによるアライアンス「G20 EMPOWER」、企業の意思決定機関における健全なジェンダーバランスを目指す「30% Club Japan」に参加しています。
ジェンダー
国際女性デーの取り組み
富士通グループでは、毎年3月8日の国際女性デーの機会をとらえ、経営トップからのメッセージ発信、ソーシャルメディアでの発信を行っています。また、富士通グループのジェンダーのテーマカラーである緑色でグループ内の統一感と一体感を創りつつリージョンごとにウェビナーや講演会など様々なイベントを開催し、企業文化の変革を加速させています。
2025年度は経営トップおよびCHROのメッセージに加え、活躍している女性社員や、女性社員の能力を引き出す取り組みを行っている社員のストーリーもグローバルで発信しました。
G20 EMPOWER Playbook 2025
富士通の女性活躍施策については社内のみにとどまらず国際的な枠組みの中でも発信を行ってきました。その一例として、女性幹部社員によるネットワーキング施策や女性社員向けキャリア支援プログラムの取り組みがG20 EMPOWERのベストプラクティスとして掲載されたことが挙げられます。G20 EMPOWERはG20諸国を中心とする政府関係機関および民間企業が連携し、女性の経済的エンパワーメントとリーダー育成を目的とした国際的な枠組みです。その中で富士通の取り組みが紹介されたことは、富士通の女性活躍推進政策が国際的な文脈の中でも共有されている取り組みであることを示しています。
女性社員向けキャリア支援プログラム
富士通および国内グループ会社の女性社員を対象に、自分らしいキャリアやその実現に向けたアクションを考える機会、新しい役割への挑戦を後押しするプログラムを開催しています。
2025年度は階層別に3プログラムを開催しました。一般社員は、外部講師の講演および複数のロールモデルとの対話を通じて多様な働き方や幹部社員像を知る機会、女性幹部社員には、自身のありたいリーダー像を描く機会と多様な価値観での意思決定にチャレンジしていく後押しを通して、キャリアの選択肢の拡大につなげています。
2025年度参加人数:約1,000人(富士通および国内グループ会社)
リージョンの取り組み
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織)
Global Delivery Business Groupは国際女性デーを祝う一連のイベントで、ジェンダー平等の推進、バイアスへの対処、女性の健康支援、そして女性と少女があらゆる側面で活躍できるようエンパワーすることに焦点を当てました。
Building an Equitable Future with Vital Voices (大切な声とともに築く、より公平な未来)というバーチャル・ラーニング・ウェビナーシリーズで、The Reality of Women in the World(世界の女性の現実)等の個別テーマで8回のウェビナーを開催しました。Women Rising: The Unseen Barriersというテーマで、リーダーシップやキャリアの成長において女性が直面する見えにくい課題に焦点を当てたオンラインのパネルディスカッションを実施しました。
Women in Businessシリーズ として 新進気鋭の女性リーダーに焦点を当てたリーダーシップ開発およびメンタリングセッション、オンラインパネルディスカッション、社内ソーシャルメディアを通じた社内コミュニケーションおよびオンラインネットワーキングイベントを開催しました。
また、男性のメンタルヘルス、自殺防止および前立腺がんと精巣がん等の健康問題に関する意識向上に取り組みました。 -
Americasリージョン
Americas リージョンでは国際女性デーに、社員ネットワークグループ、Women’s Innovative Network (WIN)が、協賛先である教育や雇用の面で世界の少女と女性をエンパワーするための社外団体が創立記念日に開催した祝賀会に参加し、富士通として社会的責任を果たす取り組みにつなげました。
-
Europeリージョン
富士通ドイツでは、国際女性デーに、Keep on advancingというテーマで講演会を行いました。
富士通ポルトガルと富士通スペインではInternational Day of Women and Girls in Scienceをテーマとし、ポルトガルでは、この日を記念して、社員である保護者が娘たちの科学への関心を育み、促進する方法についてのヒントを社内コミュニケーションに掲載して共有しました。スペインでは科学分野におけるスペインの重要な女性たちを紹介するドキュメンタリー動画を提供しました。また、女性社員が学校で生徒に向けて講演を行い、STEM分野のキャリアについてより広い視野を提供する「Fujitsu Alumnae」というプログラムを紹介しました。
富士通UKは、国際女性デーに、FuturHer Festival 2026というテーマで3月の1か月間を通して少女や女性が直面する課題に関するウェビナー等を開催しました。 -
Oceania
富士通オーストラリアと富士通ニュージーランドでは、国際女性デーに、The Fujitsu Tech Experts Circle programを実施しました。ジェンダーバランスの取れた参加者を募って自己認識の向上、コーチングおよびメンタリングスキル、コラボレーション、問題解決力、そして戦略的コミュニケーション能力の強化を目指し開催しました。
健康・障がい・アクセシビリティ
障がい者活躍推進の取り組み
富士通では、特に日本における障がい者雇用についての社会的要請の高まりを受けて、また責任あるテクノロジーカンパニーとして障がい者インクルージョンに取り組むため、「障がい者の活躍ストーリー」を策定しました。障がいのある社員にとって、より働きやすい職場環境づくりを進めるとともに、社会的障壁の解消にテクノロジーで貢献することに取り組み、インクルージョンとイノベーションの実現を目指しています。
国際障がい者デーの取り組み
毎年12月3日の国際障がい者デーに合わせ、富士通グループでは、アクセシビリティ・健康・障がいのテーマカラーである紫色を用い、グループ内の一体感を醸成するとともに、経営トップによるメッセージ発信やソーシャルメディアを通じた情報発信を行っています。主な取り組みとして、2025年5月に代表取締役社長CEOの時田隆仁が、国際イニチアチブ「Valuable 500」(V500)に署名し、富士通グループとして障がい者インクルージョンの推進に向けたコミットメントを表明しました。また、富士通では、DE&Iや合理的配慮の理解を深めることを目的に、体験型のワークショップを実施し、さらに、各リージョンにおいては、DE&I推進チームや社員ネットワークグループを中心に、障がい者インクルージョンに関するプログラムの提供や、社員への意識啓発などの取り組みを行っています。
働きやすい職場づくり
富士通では、障がい者の職域を限定することなく採用活動を行っており、営業、SE、開発、研究、コーポレートスタッフなど、様々な職種で障がいのある社員が活躍しています。
採用にあたっては、障がいのある求職者向けのパンフレットやWebサイトを用意し、障がい者雇用の考え方や社員インタビュー、入社後の働き方を掲載することで、障がいの有無に関わらずいきいきと働ける環境を伝えています。入社後も職場面談を実施しながら、能力を十分に発揮して働けるよう、育成から定着まで長期的なフォローを行っています。富士通はWork Life Shift のコンセプトのもとに、時間と場所に捉われない働き方でWorkとLifeのシナジーを追求し、一人ひとりのWell-beingの実現を目指しています。障がいのある社員からも、通勤の不安が軽減された、過ごしやすい環境での勤務が可能になったなど、特性に合った働き方ができるというポジティブなフィードバックを得ています。
職場向けのマニュアル「ワークスタイルガイドライン」では、障がいのある社員と同僚が、共に働くにあたって双方が考慮すべき点について障がいの状況ごとに記載し、職場での理解に役立てています。
またスクリーンリーダーや画面拡大ソフト、チャットツールや音声認識を使ったコミュニケーションツールを通じて、聴覚・視覚に障がいのある社員を含む円滑なコミュニケーションと業務効率化を支援しています。他リージョンにおいても、国や地域の状況に応じ、採用、アクセシビリティ改善、社員ネットワーク活動等の施策を戦略的に実現しています。
※本グラフは2026年6月1日時点のデータに基づき作成しています。 法定雇用率は関係法令に基づき、年度途中に変更される場合があります。
障がい者雇用の促進に向けた特例子会社の設置
富士通および国内グループ会社では、障がいのある方々に働く場をより広く提供していくことを目的として、特例子会社を設立しています。各社では、一人ひとりの障がいの特性に配慮しながら活躍できる職場を目指しています。
<エフサステクノロジーズ太陽株式会社>(2026年4月時点)
- 設立:1995年
- 障がい者:37人
- 主な作業:ATM・プリンタ関連・パソコンのリペア、富士通製品の保守サービスに関する各種業務、システムサービス業務
- 事業所:大分県別府市
<富士通ハーモニー株式会社>(2026年4月時点)
- 設立:2013年
- 障がい者:326人
- 主な作業:ヘルスキーピングサービス、オフィス環境サポート、文書法対応、健康診断サポート、ノベルティ制作、コンビニエンスストア運営、カフェ・ベーカリー運営
- 事業所:本社(神奈川県川崎市)他、事業所23拠点
アクセシビリティ
富士通グループでは、多様な特性があるすべての人に開かれた、アクセスしやすいコミュニケーションを目指しています。 ブランドコミュニケーション、製品サービス、職場環境にわたるアクセシビリティの実現のために、関連部門がコラボレーションを進めています。 新たな企業ブランドでは、多様性を意識したデザインを適用するとともに、読みやすさに配慮した独自のコーポレートフォントを開発するなどアクセシビリティを重視し、その結果2022年に「iF DESIGN AWARD」を受賞しました。今後もアクセシビリティを重視した取り組みを推進していきます。
富士通では2025年9月22日から26日に「アクセシビリティウィーク」を開催しました。本取り組みは、9月23日の「手話言語国際デー」および9月28日の「ユニバーサル・アクセスのための国際デー」という2つの国際デーを祝うとともに、同年にデフリンピックが東京で開催されることを背景として企画したものです。期間中は、障がいのある人や外国語話者への情報保障、街や職場のアクセシビリティなど、多様な観点から「アクセシビリティ」について考える機会を提供しました。外部の専門家による情報アクセシビリティ講演動画の公開や「AIxアクセシビリティ」をテーマとした社内セッション、ウェブアクセシビリティに関するアニメーションや情報発信に加え、富士通アメリカンフットボール部と連携したアクセシビリティの体験型イベント(バリアフリー街歩き、センサリールーム見学、富士通パラリンピアンとアメフト体験等)を実施し、アクセシビリティへの継続的なアウェアネス向上と、日々の業務やビジネスにおける実践につなげました。
このアクセシビリティウィークに、AmericasリージョンではAccessibility Challenge という参加型のオンラインイベントを開催し、アクセシビリティのニーズへの認識を高め、共感を育み、組織全体でよりインクルーシブな職場慣行を促進しました。
2024年11月には、富士通アクセシビリティサイトを開設し、アクセシビリティの取り組みへのコミットメントである「アクセシビリティアプローチ」を発表し、取り組み事例を紹介しています。
責任あるテクノロジーカンパニーとしての社会的障壁解消への貢献
富士通は、東京2025デフリンピック(注1)の協賛契約を締結しました。これまで、ろう・難聴者との共創・協働により開発した「Ontenna(オンテナ)」や「エキマトペ」を通じ、「障がい=社会の中にあるバリア」に関する社会的理解の促進およびDE&Iの浸透に取り組みました。
リージョンの取り組み
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織)
国際障がい者デーに、ニューロダイバーシティおよび外見からは分かりにくい障がいに着目し、意識向上、インクルーシブな職場の実践、社員のためのより良い支援の仕組みを促進するため、シリーズでセッションを開催しました。
Neurodiversity Awareness for Managers(管理職向けのニューロダイバーシティに関する意識向上)というテーマで、 多様な認知スタイルに配慮したインクルーシブな実践を紹介するマネージャー向けのトレーニングシリーズとして全10回のウェビナーと関連資料を提供しました。デジタル・アクセシビリティ・トレーニングシリーズとして、インクルーシブなデジタルデザインをテーマとした参加型のバーチャルトレーニングやe-ラーニング教材を提供しました。 -
Americasリージョン
国際障がい者デーに、障がい領域の社員ネットワーク、ABLeが、ゲストスピーカーを迎え、障がいのある人々に関してリーダーシップを拡大するためのPositively Purpleというオンラインイベントを開催しました。また、ニューロダイバーシティ意識向上月間・メンタルヘルス意識向上月間およびMental Health Leadership Certification Programを実施しました。
Americasの障がいのある人のための社員ネットワークグループ、ABLeのロゴ -
Europeリージョン
富士通スペインでは国際障がい者デーに合わせ社外団体とともに、「自閉症スペクトラムの人と仕事をインテグレートする」という内容のウェビナーを社員に向けて開催しました。
富士通ドイツでは、ニューロダイバーシティウィークに、社内向けと社外向けにニューロダイバーシティに関する意識向上のためのウェビナーを開催しました。
富士通スペインでは、Down syndrome Dayを称えるために、社内ソーシャルメディアや動画を活用して、ダウン症の人は、誰もが必要とすることと同じことを必要とする、という意識を高めました。
富士通UKでは独自の「Be Completely Youパスポート」を活用して職場で必要なサポートを提供し、職務が変わっても継続的に合理的配慮が得られる仕組みを社員ネットワークグループとともに実現しています。 -
ASEAN+I
富士通タイランドでは困窮する子どもたちとその家族を支援するため、インクルーシブなチャリティーランにスポンサーとして協賛し、社員が参加しました。この活動により、社員の健康推進、地域社会のウェルビーイング向上、そして参加者間の社会的つながりの強化に貢献しました。
富士通フィリピンは、外部団体のスポンサーとして、視覚検査や体力測定を通して、アスリート、子ども、知的障がい者とその家族の健康とウェルネスを支援しました。
富士通ベトナムは、ランニングやピックルボール等のチームスポーツを通じて社員のつながりと健康を促進しました。
文化・民族
富士通グループは、多様な文化や民族を尊重する企業文化づくりのために、グローバルスケールおよび各リージョンで活動を継続しています。
富士通グループの社員に向けて、文化的インテリジェンスとグローバルマインドを養い、インクルージョンを高めることを目的として、異文化を経験した経営層や社員により執筆されたシリーズ「世界を広げよう」にて、社員を勇気づけ、触発し、文化的チャレンジを称えるオンライン記事を発信しています。
日本では、英語で交流する社員ネットワークの「English Club」に各リージョンからの参加者も加わり、英語を通して、幅広いテーマについて情報や意見交換、異なる文化を知る場として社員同士の交流を活発化させています。
各リージョンでは、多様な文化や民族を理解するための社員ネットワークグループの活動、地域の文化を理解するイベント、特定民族の理解を深める活動、少数民族支援活動なども行っています。
リージョンの取り組み
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織)
専門家の指導のもと、責任あるAIの実現に向けて、文化の多様性、倫理、デジタル時代に人権を守るためのインクルーシブなイノベーションの役割などについてディスカッションを行いました。また、オンラインとオンサイトのハイブリッドで、インクルーシブな文化を醸成するためのセッション「ハイブリッドな世界でチームを繋げよう」およびオンラインセッション「カルチャー・カフェ・アワー:世代間ギャップを埋める―新しい文化対話シリーズ」を提供しました。
-
Americasリージョン
アフリカ系アメリカ人のインクルージョンを支援する社員ネットワークグループ、BEINGは、外部専門家を招いて、人をもっとも大切にする文化のためのコーチングセッションを開催し実践的な戦略のみならず、自信をもって明確にその文化を称えることを学びました。
Americaリージョンのアフリカ系アメリカ人のインクルージョンを支援する社員ネットワークグループ、BEINGのロゴヒスパニック系社員インクルージョンネットワークグループ LatinX Linkは毎年、Hispanic Heritage Month を祝福し、オフラインに集まってラテンアメリカの食事やゲームを通して文化を楽しんでいます。
Americasリージョンのヒスパニック系社員インクルージョンネットワークグループ LatinX Linkのロゴ -
Oceania
富士通オーストラリアはオーストラリアの先住民(Indigenous)のエンゲージメント、インクルージョンおよび真実の共有を推進するための指針として2025~2028年のリコンシリエーション・アクション・プラン(RAP)を開始しました。また、主要プロジェクトにおける先住民系オーストラリア人サプライヤーの参画を促進するため、Indigenous Defence and Infrastructure Consortium(iDiC)とのパートナーシップ契約を更新しました。この2つに加え富士通オーストラリアはシルバースポンサーとして2025年のIndigenous Australian Datathonを支援し、富士通の社員が先住民コミュニティと協働して、持続可能で地域主導のソリューションを開発する機会を提供しました。
富士通ニュージーランドは、新たな「マオリ・インクルージョン・ストラテジー」に向けて取り組みを開始しました。またTe Wiki o te Reo Māori(マオリ語週間)を、参加型のコンペティション、言語没入イベント、自己学習用リソースなどを通じて祝いました。
オーストラリアのGimuy (Cairns)で開催された2025年のIndigenous Australian Datathonに参加する富士通オーストラリアのチーム
オーストラリアのGimuy (Cairns)で開催された2025年のIndigenous Australian Datathonに参加する富士通オーストラリアのチーム
LGBTI+
富士通は、日本企業として初めて「国連LGBTIに関する企業行動基準」への支持を表明しました。誰もが働きやすく能力を存分に発揮できる環境づくりのために、富士通グループの社員に向けたメッセージや情報を継続的に発信するなどし、性の多様性への理解を深める取り組みを進めています。富士通グループでは、同性パートナーについても慶弔見舞金の支給、休暇、休職などの社内制度の適用範囲を拡大しています。またジェンダーアイデンティティに基づく通称名の使用や健康診断時の個別対応など、職場環境への様々な配慮を行っています。
また、研修やセミナー、イントラネットでのメッセージ発信などにより、全社的な認知を進め、“アライ”(Ally=理解者、支援者)の輪を広げる取り組みを実施しています。LGBTI+の理解を表すオンライン会議背景用素材等の提供も行うなど、自然にアライ表明をする動きも広がっています。各リージョンでも、会社や社員ネットワークグループが様々な活動を継続しています。
富士通は、婚姻の平等を求める企業キャンペーン「Business for Marriage Equality」(注2)に賛同するほか、セクターを超えた団体・個人・企業が連携してセクシュアル・マイノリティに関する情報発信を行い、さらに次世代のLGBTI+の若者が安心して集える常設の居場所づくりを目指す「プライドハウス東京(注3)」にパートナーとして協賛しています。これら一連の取り組みが評価され、任意団体work with Prideによる「PRIDE指標」において、2016年度から、最高位の「ゴールド」に認定されています。
リージョンの取り組み
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織)
パネルディスカッション、Global Delivery Business Groupの社員によるストーリーテリングセッション、リーダーシップ・ラウンドテーブル、社内ソーシャルメディアでの周知・発信などのイベントを含む「Pride Month 2025」キャンペーンを実施しました。
-
Americasリージョン
2025年のPride Monthは、ゲストスピーカーによる講演や参加型のゲームを通じて、楽しみながら社員間の関係性や一体感を高めるとともに、多様性を祝福し、絆を強めるためのライヴ・バーチャル・エンターテイメント・セッションを実施しました。また、ナショナル・カミングアウト・デーで、関連する著名な本の著者へのインタビューを実施しました。
世代間
富士通グループでは、すべての世代が尊敬され、成功する機会を持てる企業文化を目指しています。
リージョンの取り組み
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織)
「Age is Just a Number(年齢はただの数字)」― 世代の違いを活かそう ― というテーマで職場での世代多様性を学ぶセッションを開催しました。また、新たな文化的対話シリーズの1つとして、Culture Café Hour – Bridging the Age Gap (世代の違いをつなぐ)–というテーマで参加型のオンラインセッションを開催しました。
-
香港
富士通香港では50歳以上の社員の採用や支援に積極的に取り組む企業の努力を認識し、称賛し、広く紹介するためにAge-Friendly Employer programを実施しました。富士通香港は多様性を尊重し、50歳以上の“ヤングオールド”世代を支援する職場づくりに取り組んでいます。
仕事と育児・介護の両立支援
富士通は、仕事と出産・育児、介護などを両立するための仕組みの整備を進めています。テレワーク制度の導入・浸透に加え、コアタイムなしのフレックス勤務体制の拡充や男性の育児休暇取得可能日数の拡大など、制度の一層の充実を通して育児・介護との両立を促進しています。
出産・育児
「次世代育成支援対策推進法」に則った「行動計画(注4)」を策定し実行しているほか、カフェテリアプランにて育児関連のメニューを2倍ポイントとして費用補助する制度を整備しています。
また、イントラネットにて「出産育児に関するガイドライン」や育児に関する今後の計画を考える「育メモ」の展開等、円滑な育休取得に向けたツールを展開しています。さらに、育休期~復職後までの働き方やキャリアを考える際の参考となる「育児と仕事の両立ハンドブック」の公開や先輩パパママに社内SNSにて相談できる環境も整え、育児との両立を全面的に支援しています。
- (注4) 行動計画 : 2005年から実施しており、現在は第8期行動計画(2024年4月1日~2027年3月31日)を実行中です
介護
介護に関する基礎知識や社内外制度を学ぶ研修を全社員に実施するとともに、介護と仕事の両立を支援するツールも展開しています。また、研修と並行して介護状況アンケートを行い、介護事情を抱える社員数や、介護に直面した場合に富士通での長期就業の見通しを把握しています。さらに、介護ステージに応じた知識・行動や社内制度をまとめた「仕事と介護の両立ハンドブック」を提供。富士通グループ介護相談窓口と連携し、社員一人ひとりの悩みに寄り添い、ウェルビーイングの実現を目指しています。
社外表彰・認定
<2025年度の表彰・認定(各リージョン)>
-
Global Delivery Business Group(リージョン横断組織):
富士通ポーランドでは、責任あるビジネスフォーラム (Forum Odpowiedzialnego Biznesu) によりダイバーシティ経営のトップ企業として表彰
富士通インドは、INFHRA (Indian Federation of Green Energy)によるInfhra Awardsで、DE&Iにおいてプラチナを受賞 -
Americasリージョン:
富士通アメリカは the Human Rights Campaign(“HRC”) Award: Equality 100 Leader in LGBTQ+ Workplace Inclusion2025/2026を受賞
-
Europeリージョン:
富士通オーストリアは、Familie & Beruf Management GmbHのAudit Beruf und Familieにより、家族、ケアおよびキャリアを支援する企業として認証
富士通ドイツは、FKi Inclusion for Excellenceにより、FKI (Career and Inclusion Index)において認証
富士通スペインのFujitsu Talent Academy projectは、Intrama により、Generational category においてthe Diversity & Inclusion Award を初めて受賞。またIntramaにより、5年連続で、スペインのDE&Iにおいて Top Diversity Company awardを受賞
富士通UKはHenpickedにより、Menopause Friendly Employerとして認証 -
Oceania:
富士通オーストラリアはAustralian Workplace Equality Index (for LGBTI+ inclusion)で、Gold Level Awardを受賞
オーストラリア政府のThe Veteran Employment Program において'Veteran Friendly Employer' として表彰
2025年度実績
従業員エンゲージメント
- 「個人の尊重」 77ポイント(前年比+4)
- 「機会の均等」 75ポイント(前年比+3)
ダイバーシティリーダーシップ(女性幹部社員比率)
富士通グループ
- 女性幹部社員比率:17.5%
富士通
- 女性社員比率:22.4% (以下、富士通)
- 女性幹部社員(管理職)比率:13.1%
- 新任女性幹部社員(管理職)比率:25.7%