データスペース:企業・業界を超えた価値創出

円卓で楽しそうに議論する様子の写真

データスペースの取り組みで拡大する企業価値

業界全体で信頼性の高いデータを連携し、AIによる意思決定に活用することで、個社単独では解決し得ない社会課題の解決や、より大きな価値を生み出す新たな事業機会の創出が可能になります。

生成AIからエージェンティックAI(エージェント型AI)へとAIが指数関数的な進化を遂げる中、その力を最大限に引き出す鍵となるのが質の高いデータです。多くの企業がパブリックデータに加え、自社で保有するプライベートデータを活用してAIの性能向上に取り組んでいますが、次の価値創造の源泉となるのは、企業や組織の枠を超えて共有されるインダストリーデータです。業界全体で信頼性の高いデータを連携し、AIによる意思決定に活用することで、個社単独では解決し得ない社会課題の解決や、より大きな価値を生み出す新たな事業機会の創出が可能になります。

データスペースを先行実践する富士通/Uvanceの3つの強み

国際標準「IDS」への準拠を進め、自社製品・サービスに組み込むことで異業種・異組織間のデータ連携を容易にし、信頼性ある共有を実現しています。また、製造・金融・医療など多様な業界でのユースケースを開発・実装し、Data Spaceのビジネス価値を実証。さらに、企業のニーズに応じたアーキテクチャ設計やコンサルティングサービスを提供し、構築・運用を支援しています。これらを通じて、富士通はデータ駆動型社会の実現に貢献しています。

1.国際標準のルール形成とガバナンス

宇宙からの地球、夜の都市の光と接続を示す光る線の写真

急速に進化するAIや量子技術、通信分野などに対応し、企業横断の課題解決を支えるため、データスペースのルールメイキングに積極的に取り組んでいます。国際標準化機関や業界コンソーシアムと連携し、AI倫理やデータ主権などのガバナンスルールの形成を牽引。さらに、独自技術IDYX Trust Interconnectにより、欧州のCatena-Xなど国際的なデータスペースとの接続も実証済みで、これらの活動は国内外の専門機関からも高く評価されています。

2.信頼あるデータ連携を可能にする先端テクノロジー

青い背景に、色とりどりの光る線と点によるデジタルデータフローの視覚化の写真

Uvanceは企業間の信頼あるデータ連携を支えるため、AIと融合した先端トラスト技術IDYX Trust Interconnectを開発しました。企業のデジタル証明書を国や業界を越えて相互運用可能にすることで、欧州のData SpaceであるCatena-Xへの接続実証にも成功しました。この技術は、真正性確認・プロトコル変換・証明書変換を通じて、分散型かつ安全なデータ流通を実現し、高く評価されています。

3. グローバルな活動を通じた第三者評価

会議室でプレゼンを聞く3人、ラップトップにはグラフの写真

高度なトラスト技術とルールメイキング力を発揮し、国内外の第三者から高い評価を得ています。独自技術「IDYX Trust Interconnect」は、欧州のCatena-Xとの接続実証に成功し、国際的な相互運用性を実現しました。さらに、情報セキュリティ分野ではISO/IEC 27001などの国際認証を取得し、プライバシー保護やデータ主権に関する取り組みも評価されています。これらの成果は、国際展示会や標準化団体でも紹介され、富士通の信頼性と技術力の裏付けとなっています。

一社一業種では実現なしえない価値の創出へ

企業や業界を超えたデータ共有を通じて、ビジネスインパクトとソーシャルインパクトを同時に最大化します。従来のサイロ化を解消し、信頼性あるデータ流通を実現することで、サプライチェーンの最適化、需要予測の高度化、製品ライフサイクルの効率化など、競争力強化に直結する成果を創出。また、医療データの連携による診断精度向上や、環境データを活用した脱炭素化の推進など、社会課題解決にも貢献します。さらに、相互運用性とガバナンスを備えた仕組みにより、企業は安心してデータを活用でき、データ駆動型の意思決定が加速。これにより、持続可能な成長と社会価値の両立を実現します。

関連サイト

Sustainable Shared Transport 株式会社

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医薬品の安定供給を目指し、医薬品物流プラットフォーム構築に向けた実証実験を開始

株式会社ロジスティクスナイト・ジャパン、いすゞ自動車株式会社および富士通株式会社は、国内における医薬品の安定供給に貢献するため、製造拠点から、調剤薬局や病院などの最終納品先にわたる物流網において医薬品を一元管理する医薬品物流プラットフォームの構築に向けた実証実験を11月上旬より開始する予定です。
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バリューチェーン"ネットゼロ"に向けて

富士通は2040年までにScope3ネットゼロを目指し、排出量算出のグローバルスタンダード確立に参画しています。またノウハウを「Fujitsu Uvance」オファリングとして提供しています。
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