Agile
「組織」「ビジネス」「IT」の一体変革が市場の変化への適応力を生む

急激なデジタル化の進展、脱炭素の潮流、くすぶり続ける地政学リスク、世界規模で進むインフレ、ビジネスに関する規制やルールの相次ぐ見直し。グローバル経済・社会情勢はかつてないほど変動が大きく、不確実で複雑さを増しています。ビジネス環境や市場の変化のスピードが加速度的に上がる今、私たちは変化に対応したものだけが生き残れる「適者生存」の大競争時代に直面しています。
 
外部環境の変化を制約ではなく、競争力を高める成長の機会と捉えるには、変化に応じて自らを変革し続けるしなやかな(=アジャイル)経営が欠かせません。そして、経営にしなやかさをもたらすには①経営層、事業部門、IT部門の間のサイロを打破する「組織」変革②予め計画を立てる事前計画型だけでなく、仮説を立てて検証を繰り返すことで予見可能性を高める仮説検証型を推進する「ビジネス」変革③組織とビジネスの変革の好循環をつくるエンジンとなる「IT」変革、の一体的な取り組みが重要となります。

アジャイル起点でクライアントの顧客価値創出に向けて伴走

変化が激しい時代だからこそ、従来のウォーターフォール型の開発手法や思考では対応が後手に回り、競争力を維持するのは難しいでしょう。一方、アジャイルな経営を実践するには上記で示したいくつもの変革に同時多発的に取り組まなければなりません。多くの日本企業が抱えるこうした課題を解決するため、富士通は組織、ビジネス、ITの3つの変革を同時に推進するコンサルティングサービスを提供します。アジャイル型の思考をベースとした企業文化の形成、戦略の見直し、業務プロセスの改善、ITやテクノロジーの開発から実装まで、クライアントの顧客価値創出に向けて一気通貫で伴走して支援します(図1)。

ビジネス改革のイメージ図
図表1:3つの変革の好循環をつくることで変化に柔軟に適応できる組織づくりを支援する

組織変革では、クライアントが市場や顧客の変化に機敏に対応できるようになるため、クロスファンクショナルなチームの組成、仮説検証型を推進するための予算配分、失敗を許容し迅速に意思決定できるプロセスの導入などを支援します。ビジネス変革では顧客に確実に価値を届けるため、クライアント自身の強みを改めて定義し、顧客の変化を捉えながら迅速に対応できるように支援します。具体的には、アジャイルの手法を取り入れ、プロダクトのデザインからリリースまで仮説検証を繰り返しながら、顧客価値の最大化を支えます。IT変革では、市場の変化に素早く適応できるアーキテクチャ戦略の立案や導入の支援を通じ、ビジネスに貢献するITと、ITを支え発展させるチームの立ち上げを推進します。

4つのロールでEnd to Endの支援を実現する

これらの変革を最適に一体推進するため、富士通は4つのロール(任務)を定義しています。クライアントの課題ごとにコンサルタントが一つのチームを組成して強固な支援体制を整えます。

「エンゲージメントリード」は全体の責任者として支援を統括するだけでなく、経営層やビジネス部門とのエンゲージメントを通じ、組織の変革やプロダクトデザインを支援します。「アジャイルコーチ」はアジャイルチームへのコーチングや人材育成を担当します。いずれもアジャイルなビジネスや組織運営を実現する土台を整え、発展させる役割を担います。

「アジャイルアーキテクト」はITアーキテクチャ戦略の立案・検証・定着をけん引します。「テクニカルリード」はアジャイルチームの開発者に対してトレーニングやコーチングをし、開発チームと運用チームの連携役となりシステム価値を継続的に高めます。いずれもアーキテクチャの面からアジャイル開発の環境を整備します。

企業価値向上への旅へ踏み出そう

AgileはUvance Wayfindersにおけるテクノロジーコンサルティングの一つです。テクノロジーを最適に利活用するには、その土台となる組織やビジネスも柔軟に変革することが不可欠です。富士通はクライアントの真の顧客価値をとことん追求し、クライアントとともにその価値の最大化を促すために必要な変革を支援します。Agileによる企業価値向上への旅へ、ともに一歩踏み出しましょう。

Agile 事例紹介

ミーティング中の多国籍企業のオフィス

大手電機メーカーにおける海外企業買収に伴うビジネスモデル変革

海外企業を買収した大手電機メーカーは、これまでの「モノ売り」からサービスとセットにした「コト売り」へとビジネスモデルを変革しようとしていました。開発当初は独自でアジャイル開発を進めていましたが、開発の範囲が広がり複数チームを独自で運営する必要が出てきたため、富士通が支援を実施しました。
  
最初の1カ月で現場の課題抽出からマネジメントへの改善提案を実施し、新たなビジネスモデルによって真の顧客価値を創出するために新たな専任チームを立ち上げました。次に、3カ月でプロダクトの企画からリリースまでの流れを確立しました。「なぜやる必要があるのか」「本当に顧客価値を創出できるのか」を徹底的に追求し、新たなビジネスの顧客価値を繰り返し仮説検証するサイクルをチーム内に定着させました。そして6カ月でアジャイル思考の本質がチームに浸透し、現在は自走できるようになったチームが中心となり、組織に新たなビジネスのアイデアを仮説検証型によって「創出する」「素早く形にする」という変革の好循環を生み出し続けています。

同僚と議論している笑顔のビジネスウーマン

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