神戸大学 様 就農者とその関係者を支援するローカル5G
―神戸大学が挑む農業DX

苗を植えている様子

農業分野では高齢化や後継者不足による技術継承や労働力不足という社会的問題が深刻化している中、神戸大学大学院農学研究科の食資源教育研究センターは、AI や5G、スマートグラスを活用したデジタル人材の育成に注力しています。この取り組みの一環として、富士通のローカル5G が導入されています。神戸大学様に、農業分野の課題や、5G などデジタル技術活用に寄せる期待について聞きました。

課題

  • 高齢化や後継者不足
  • 技術継承や労働力不足

解決

  • ローカル5Gを使った遠隔指導
  • スマートグラスを活用した映像共有

効果

  • 大人数を同時に指導を行うことによる効率化
  • 果実の熟度判断等を行うための高精細映像伝送

大学としての役割は、学生達がこれらの技術の存在を知り、将来、彼らが社会に出た時に技術的な進歩を促進するきっかけを提供することにあります。

神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センター 主事・教授 大山憲二氏

1人の学生に説明している内容を、10人全員が同時に参考にできるという点は非常に良いと思います。

神戸大学大学院農学研究科 附属食資源教育研究センター 資源開発部門 植物資源開発分野 准教授 片山寛則氏


※所属会社、所属部署は2024年作成当時のもので最新情報とは異なっている場合があります。

人材育成

農業DX人材の育成に挑戦

神戸大学大学院農学研究科 附属食資源教育研究センター様について

食資源教育研究センターでは、農牧場実習を通して、学生に”農業とは何か。普段自分たちが食べている農産物がどのように作られ出荷されているのか”、農学部のキーワードである「農場から食卓まで(From Farm To Table)」を実際に体験する場を提供しています。40haの敷地には、水田、畑地、果樹園、採草地、放牧地などがあり、これらのフィールドは研究教育に大いに活用されるとともに、神戸大学ブランドの農産物を生み出す生産現場でもあります。

果樹園での遠隔実地講習

食資源教育研究センターは神戸大学の六甲台キャンパスからバスで1 時間ほど離れた距離にあるため、指導者が六甲台キャンパスにいながら果樹園にいる生徒にスマートグラスなどを通じて指導する取り組みが行われました。
(詳細はPDF資料をご覧ください)

スマートグラスの高精細映像を伝送

梨を収穫する時、色や表面のでこぼこ具合や模様を見て収穫の時期を判断するのですが、慣れていない学生にはわかりません。それを遠隔から指導、アドバイスするのです。音声による指導が一番重要ですので、解像度や秒間フレーム数など映像とのバランスを調整して対処しました。
(詳細はPDF資料をご覧ください)

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