富士通のPostgreSQL開発への貢献(2025年)

富士通は20年以上にわたりPostgreSQLコミュニティに参加し、新機能開発、修正パッチの作成、およびレビューなどを通じてPostgreSQL開発に貢献してきました。

本記事では、PostgreSQLコミュニティのメジャーコントリビューターおよびコミッターであるRobert Haas氏のブログ記事「Who Contributed to PostgreSQL Development in 2025?」に基づき、2025年における当社PostgreSQLチームメンバーによるPostgreSQL開発への貢献についてご紹介します。

PostgreSQL コミュニティにおけるプログラムのコード開発には、パッチ作成、レビュー、テスト、そしてコミットなどの工程があり、その報告や議論はメーリングリスト上で行われます。Haas氏の記事では、これらの工程に対する指標に基づき集計された結果が報告されており、貴重な情報を公開してくださったHaas氏に深く感謝いたします。

主な作成者としての貢献

この項目では、コミットされたパッチの主な作成者を対象に、新規追加されたコードの行数を指標として集計した結果が紹介されています。2025年のランキングでは、上位に富士通のチームメンバー5名がランクインしました。

ランキング / 作成者 新規追加コード行数 / すべての新規追加コード行数に対する割合 / 新規追加コードに関わるコミットの数
11th, Hou Zhijie 4,917 line / 2.06 % / 29 commits
14th, Vignesh C 4,505 line / 1.88 % / 31 commits
55th, Hayato Kuroda 850 line / 0.36 % / 25 commits
59th, Nisha Moond 726 line / 0.30 % / 5 commits
65th, Shlok Kyal 639 line / 0.27 % / 15 commits

コミットへの貢献

PostgreSQL コミュニティでは、作成されたパッチは「コミットフェスト」と呼ばれる場で多くの開発者によって集中的にレビューされ、最終的にGitリポジトリ上のソースコードを書き換える権限を持つコミッターによってコミット(承認)されます。コミッターは、パッチの開発者やレビュアーと合議したうえで、どのようなソースコードや機能追加を行うかを決定する役割を担います。

この項目では、自身が主な作成者ではないパッチのコミットにおいて、対象となった新規追加コードの行数を指標とした集計結果が紹介されています。PostgreSQLコミュニティのメジャーコントリビューターおよびコミッターであるAmit Kapila氏(当時、富士通シニアディレクター) は、2025年のランキングで3位になりました。

ランキング / コミッター 対象となった新規追加コード行数 / すべての新規追加コード行数に対する割合 / コミット数
3th, Amit Kapila 12,517 line / 10.00 % / 103 commits

メーリングリストへの貢献

PostgreSQL コミュニティには用途別に多くのメーリングリストが存在します。その中でも、PostgreSQLの開発者が現在の開発に関する問題、バグ、提案された新機能について議論を行う場がpgsql-hackersメーリングリストです。

この項目では、pgsql-hackers メーリングリストへの送信数を指標とした集計結果が紹介されています。2025年に100通以上のメールを送信した開発者のリストには、富士通のチームメンバー9名が名を連ねました。

送信数 送信者
752 Amit Kapila
470 Peter Smith
387 Shveta Malik
361 Vignesh C
311 Hayato Kuroda
254 Zhijie Hou
166 Shlok Kyal
119 Shubham Khanna
105 Nisha Moond

トピックス:コントリビューター認定

当社のShveta Malikは富士通PostgreSQLチームの一員としてコミュニティへの貢献を続けています。このたび、近年のPostgreSQLへの開発貢献が認められ、2025年12月にPostgreSQLのコントリビューターに認定されました。

富士通PostgreSQLチームからのコントリビューター認定は、Shveta Malikを含めて6名となりました。

Shveta Malikのコメント

2025年12月にPostgreSQLへの貢献が認められ、この栄誉に心から感謝しています。私は論理レプリケーションの機能強化やバグ修正に取り組み、信頼性とパフォーマンスの向上に注力してきました。

私の貢献には、開発業務に加え、品質とスケーラビリティを確保するための内部プロジェクトの設計やレビューも含まれます。また、富士通以外の開発者から寄せられた機能やパッチのレビューを通じて、PostgreSQLコミュニティとの積極的な交流を深めております。この度の認定は、PostgreSQLをさらに発展させるべく、今後も積極的に貢献し、学び、コミュニティと協働していく上での大きな励みとなる、意義深い節目であると確信しております。

おわりに

2025年のPostgreSQL 開発における、富士通PostgreSQLチームのメンバーによるコミュニティへの貢献状況をご紹介しました。また、新たなコントリビューターを輩出できたことは、富士通PostgreSQLチームが継続的に貢献してきたことの証と言えるでしょう。

富士通は、コード開発以外にもイベントでの講演やスポンサー協賛などを通じてPostgreSQLの認知拡大に努めています。今後も富士通は、PostgreSQL のさらなる発展のために貢献を続けてまいります。

2026年4月公開

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